2012年

3月

10日

第4回公判傍聴

第4回は、検察側の被告人質問から始まりました。

 

彼女は当時のことを聞かれると、

 

「その時はそんなふうに考えられなかった」

 

「考えたかどうかわからない」

 

「その時のことはわからないです」

 

「その時の気持ちはわからないです」

 

と答えることが多かったです。

 

でも、確実に覚えていることに関してはきちんと答えていました。

 

その一例を時事通信さんが正確に記述してくださっているので、引用します。

 

【若い女性裁判員が「子供たちに対しどういう気持ちですか」と尋ねると、

下村被告は「2人のことをいなきゃよかったと思ったことは一度もない。

でも、私が母親だったからつらくて寂しい思いをさせてしまった」と述べた。

 

「子供を授かったことをなかったことにしたいと思ったことは」との問いには

「ありません」と涙声で否定した。

 

男性裁判員は「(2人を放置し長期間外出した)昨年6月9日の時点で育児をしなければという自覚はありましたか」と質問。

被告は「当時のことは覚えてないが、(心の中に)子供の存在は常にありました」と答えた。】

 

内容は、第3回に答えたことと同じ内容で、特に目新しい事実はありませんでした。

 

一点、検察側が、

 

「現実から逃げたかったから男性と一緒にいたということはありますか?」

「はい、ありました」

 

「不都合なことから逃げる傾向が自分にあると思いますか?」

「思います」

 

「あなたはずっと、わからない、覚えていない、と言っていますが、

不都合なことから逃げていませんか?」

「裁判では全て本当のことを話しています」

 

というやり取りが気になりました。

 

それに対して弁護側から、

 

「裁判が始まる前に、わからないことをわからないと言ったら怪しいと思われるけど、

当時思っていることと、今思っていることは違うから、

なるべく正確に話をしようと、話したね」

「はい」

 

という抗弁がありました。

彼女は、本当に覚えていないのでしょうか?

本当に覚えていないのだとしたら、彼女の記憶はなぜ消えたのでしょう?

 

「お子さんに謝罪とかはされましたか?」

「気持ちでは毎日」

 

「(当時)子どもの顔とかは思い浮かびましたか?」

「はい。思い浮かぶというよりは、常に頭の中にある感じです」

 

「お風呂に入れなきゃなぁ、とかは?」

「あったと思います」

 

「このままじゃお腹が空いて死んじゃうんじゃないか?とかは考えませんでしたか?」

「今はそう考えて当然だと思います。

当時は、そんなことすら全然思い浮かばなかった。

そこまで考えていなかったのか、

当時はとにかく、自分のそういう考えを塗りつぶすような感覚…。」

「そういう考えとは?」

「頭の中にあること…本当は家に帰らなくちゃいけないとか、

やっぱり2人のとこにいなくちゃいけないとか、そういうことです」

 

「あなたは6月9日に家を出た以降友達と遊んだりいろいろしているわけだけど、

その生活は今振り返ってどう思う?」

「自分でもちょっと異常だなと思います。

無理矢理予定を詰め込んでいる感じがして、

自分でも異常だと思います」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

上記のようなやり取りの後、山梨県立大学人間福祉学部の西澤哲先生より、

心理(情状)鑑定の結果について、

 

「専門家としての見解から中立の立場で」

「研究者として何があったのかを学ばなければいけないので忠実に鑑定」

「自分のプライドにかけて」

 

発表されました。

 

西澤先生は、30年にわたって児童虐待の臨床心理に取り組んでいらっしゃり、

虐待をする母親700人の臨床データをお持ちの先生です。

 

専門家の鑑定ですので、素人の私が所感をつけることは避け、

先生のスライドをそのままメモしたものに、

先生の言葉をそのままメモしたものを記していきます。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

被告に対する検査。

2011年8月26日~9月9日まで全9回、14時間20分に亘る検査。

ロールシャッハテスト、TAT、PFスタディ、PAAI。

 

被告の父への面接。2011年9月7日。2時間。

 

精神鑑定

被告人の精神障害の有無と、犯罪行為への精神障害の関与

責任能力に関する判断

→範疇診断(病名を与えること)の重要性

 

心理鑑定

→被告人が犯罪行為をなすに至った社会心理、文化的な要因の理解

→力動的(考えや感情などの心の動き)診断の重要性

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

★被告人の性格の形成に影響を与えたと思われる重大な出来事★

 

・実母による慢性的なネグレクト体験(被告人曰く、ほとんど家にいなかった)

 

・両親の別居による母子での生活(5~6歳)

 

・夜間の母親の外出、不衛生

「犬の糞尿にまみれた部屋(父親の証言)」  

『お風呂にも入っていなかった、と父親以外の証言にもあった』

 

・継母によるきょうだい間の差別的な扱い

 

・継母の子のみとの就寝や外出

 

・中学生の頃の集団レイプ体験など

『友人の男子たちによる。彼女は忘れていて、

調書を取っている段階で、あなたはそんなことがありましたね?

と質問されて初めて、そういえばありました、と答えた』

 

・友人等によるいわゆる「輪姦」被害

『キャバクラで勤務している時も強姦はありました』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

★被告人の母親への思い★

 

・幼児期の慢性的ネグレクト体験

 

・母の愛情希求の封じ込め

「お父さんがいるから寂しくない(合理化)

 

・継母とその娘との生活→母の愛情希求の活性化

(しかし意識化しない)→急激な非行化

 

・父親と継母との離婚後の母親との再会

→母親との再会
→乖離(解離ではなく)した母親像

「幼かった頃の母親と再会した頃の母親は別の人…でも同じ人」

 

注・乖離とは本来は密接に関係しているか、またはそう在るべき2つの存在が、

離れ離れになっていること、またはその状態を指す。

 

『通常、一般論では、0~1歳頃までは、良い母親と悪い母親が、2人いると認識している。

2~3歳で一つの像にまとまり、一人の母親の中に、良い母親と悪い母親とが存在すると認識できる。

彼女の場合、良い母親と悪い母親が、統合されないまま別々に並立してしまった。

母親との再会が嬉しかったのは、母親は良いもののはずだ、というイメージが作られたからだと思われる』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

★対象関係論における母親の乖離★

 

・「良い母親」と「悪い母親」の統合と乖離

 

・良い母親

自分の欲求に応えてくれる母親

 

・悪い母親

自分の欲求に応えない制限する母親

 

・「良い母親」が十分に大きい場合

→おおむね良い母親に統合

 

・「悪い母親」が無視できない程度に大きい場合  

→「良い母親」を守るために統合しない。乖離。

 

・母親像の乖離

→呼応して自己像の乖離

 

『一般論では、母親像が乖離すると、自己像も乖離する。

つまり、彼女の中には、

「良い母親」と「悪い母親」の2人が乖離して存在していたと推測されます』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

★被告人の母親像★

 

・慢性的なネグレクト体験がもたらした悪い母親像

 

・継母との離婚直後の母親からの接触

→被告人の母親希求がもたらした良い母親像

 

・不安定で乖離的な母親像

 

・「幼かった頃の母親と再会した頃の母親は別人、でも同じ人」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

★被告人の自己像★

 

・乖離した母親像

→乖離した自己像(良い自己/悪い自己)

 

・乖離した自己像を示唆するエピソード

 

・中学入学直後の突然の非行化

 

・高校時代の予兆のない家出の繰り返し

 

・高3の頃の態度の急激な変化

「急に人が変わったような」という評価

 

・「幸せな家庭生活」における浮気

 

『連続性のある行動ではなく、不連続な行動を取るのは、不連続な自己像だから』

『被告人は、いい母親だった、という証言もある』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

★解離性スペクトラムと解離性障害★

 

・(乖離ではなく)解離とは、

意識・記憶・人格など、通常は統合されているはずの心理的機能に不連続性が生じる状態

 

・解離とは、トラウマ性体験がもたらす心理的苦痛に対する対処法(防衛機制)

 

・解離スペクトラムという理解

健康的日常的解離⇔病的解離(解離性障害)

『例えば、おもしろくない話を聞いている時、

ぼ~っとしていたら終わっていた、などは健康的日常的解離』

 

・解離性障害は解離状態のうちの一部

「乖離」dissociationと「解離」splittingの異同

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

★被告人に解離状態をもたらしたトラウマ性体験★

 

・母親による幼少期の慢性的ネグレクト

 

・母親が不在という苦痛な現実から「目をそらす」

 

・中学生の頃の集団レイプ被害

 

・一般的に言ってレイプ体験は女性にとっての最大のトラウマ体験の一つ

 

・被告人の記憶の曖昧さ、解離性健忘の可能性

『解離性は時間感覚がおかしくなる。記憶にも残っていない』

 

・被告人は「離人症性障害」の診断基準に該当

『自分が自分から離れている感じ。

自分のことじゃないような感じ』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

★被告人における『虐待心性』の不存在★

 

・妊娠・出産・子育てへの肯定的態度

 

・「早くママになりたかった」

証人の供述調書から読み取れることの意味

乳幼児期の愛情欲求を満足させたい出産直後の被告人の体験

『長女を出産して、肩のところに置かれた時、自分が長女を抱きしめているのじゃなくて、

自分が抱きしめられているように感じた』

→長女に自身の姿を見る(投影同一視)

 

・妊娠健診、乳幼児健診ともすべて受診、出産体験良好

(「また産みたい」⇔虐待死亡事例における未受診胎児や乳幼児の存在の否認)

 

・ママ友の存在、育児サークルや子育て支援の活用

虐待事例における社会的孤立化

 

『離婚前、彼女は孤立せず、育児を頑張っていた』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

★離婚の意味★

 

・幸せそうな家庭生活における突然の(被告の)浮気

 

・被告人は浮気の動機を説明できない

 

・思春期の「家出」のエピソードとの類似性

『人が変わったよう、という周囲の証言』

 

・「良い自己」から「悪い自己」への転換

 

・母親への怒りの抑圧

⇔無意識のうちに「良い関係」を自ら断つ傾向

『検査を通して、母親に対する怒りの反応が全く出てこなかったが、

極めて特殊なこと。母親へのあきらめから、怒りが抑圧されている』

 

・乳幼児期・子ども期の愛情欲求の体験の影響の可能性

 

『離婚の時、子どもの引き取りを巡って話し合った際、

「自分には育てられない」と言った時に、

子どもを捨てようとする自分(母親の行為の再現)を認識し、

はっとして、「自分が引き取って育てる」と言ったと推測される』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

★母子での生活★

 

・長女への共感的反応

「自分よりも、子どもが寂しいと感じている」

『人の苦しみを自分も苦痛と感じる、

「共感的苦痛」が強すぎると、人は放置する傾向にある』

 

・孤立無援状態に置かれた子どもの姿

→幼少期の「見捨てられた自分」の姿(投影同一視)

 

・むしろ、幼児期の自分自身の「見捨てられた状態」を回避しようとして、

子どもとの生活を避ける

『幼少期の自分を見ないでおこうという無意識の行動の現れ。共感的行動』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

★子どもの放置という重大な事態に対する被告人の心理的対処★

 

・目前の事柄への意識の集中

→否定的な認知・情緒を意識外に閉め出す

(類自己催眠状態。無意識の解離的認知操作)

 

・「良いママ」と「悪いママ」の乖離

 

・子どもに対する意識の無意識的遮断

 

・非現実的な世界(遊び・男女関係)への心的防衛的没入

 

・被告人にとっての性行動の意味(無力)

 

・性行動の防衛的性格

 

『トラウマの再現性。トラウマの再現には、その体験にともなう情緒的負荷を低減させる機能がある。しかし、再現の際に生じる情緒的な衝撃があまりにも強いと、心がますます不安定になってしまうことも起こる』

『彼女にとってSEXはレイプ体験を思い起こす苦痛なトラウマ。

断って無理やりレイプされることは苦痛なので、SEXを求められると無力になる』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

★その他の心理・精神状態★

 

・解離性障害の世代間連鎖、母親の解離的状態

 

・トラウマ性体験の再現

母親が被告人の幼少期に行った「子どもの置き去り」を自ら再現

(母親もまた同じ体験との報告)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

このあと、まとめのスライドがあったのですが、

時間の関係上、ポイントだけを話されていました。

 

★まとめ★

 

結果的に被告人は、自分自身にとって激しいトラウマ性体験となった

子どもの置き去りという行為を、無意識のうちに再現することとなった

(トラウマの再現性)

『子どもを通して自分の幼児期を再体験している、

精神力動的に意味のある大切なこと』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次に、質問を通して、西澤先生のおっしゃられたことを列挙します。

 

「離人症性障害を含む解離状態が認められた」

 

「母子での生活において、子どもの孤独な状態は、

自分のトラウマを活性化し、子どもの置き去りという行為を再現した」

 

「苦痛を与える現実から自分を遠ざける行為が、非日常の遊び、男女関係。

苦しみから自分を守っていた」

 

「わからない、覚えていないと、被告人が言うのは、

自分が苦痛だったことから心を守るため、解離的な防衛が働き、

記憶に残らない。

別のことに意識を集中し、周辺のことに注意がいかない。

このことは、今までの臨床データと研究から、当然そうなる。了解可能な範囲。

被告人は嘘をついていないと推論できる」

 

「遺体を発見した後に、夜景を見に行ったり、SEXをしていることは、

外から見たら説明のつかない状態だが、避けきれないパニック状態に陥って、

自我が危機状態になったので、なんとか今までの状態を守ろうとしての行動だと推測される」

 

「自分の今までの臨床経験から、被告人の態度は説明ができる」

 

「被告の母に会えばもっとはっきりと言い切れるが、

母の心理状態が不安定だったため会えなかった。

会えたらもっとはっきり鑑定できるが、保守的に鑑定している」

 

「幼児期からの虐待・ネグレクト体験は根深い。

安定した環境を無意識に破壊する。

普通に安定した環境では満たされない」

 

「悪いことをした、と、人に思われたら、関係を絶つしかない」

 

「家に帰れば、幼児期の自分のみじめな姿が待っているから、

被告には帰ることができなかった。

そして、子どものことを考えたら、その考えを自動的に消し去った」

 

「子どもたちが死ぬとは思わなかった、という心理は、

頭の中にはあるけれど、意識の外にあるという状態。

解離性健忘症の類似状態。子どもがいることは忘れていないが、

どう過ごしているだろう?という、子どもの状態までは考えられない。

そういった認知をメタ認知という」

 

「同じように虐待を受けて育っても、虐待をしない母親もいる。

発症する人と発症しない人の差が、今の精神医学ではわかっていない。

これから頑張ります」

 

「社会の構造的な問題を反映している。母子関係の危機。

若い母子世帯が急増していること。

何か意味がある。考えて欲しい」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

この後に、起訴前に精神鑑定を行った精神科医が証人として証言しましたが、

私はこの後予定があったため、ここまでしか聞けませんでした。

 

次回、12日に傍聴に行きます。

 

傍聴を通してやはり、もともとは母親として頑張っていた彼女が、

どうして虐待するに至ったか…その社会的背景を解決しないことには、

虐待は減ることはないと感じました。

コメント: 4 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    mi3 (土曜日, 10 3月 2012 14:54)

    今回は「繰り返してしまう」心理について大変学ばせていただきました。
    今までこのようなお話を聞く機会がなく、ドラマのような連鎖にも感じますが、実際に実際にこの世の中で起こっている事例なのですよね。しかも決して少数ではない。

    虐待などトラウマのある人は差し伸べられた手にさえ、体がビクッと反応するとどこかで聞きました。身近な人が該当するので、まさか・・?と思っていますが、これからも深く関わっていきたいと思う相手だけに「トラウマ」にどう対処していけばよいのか。周囲にできることはあるのか。大変興味があります。

    この事件を通じて、少しでもこのような社会問題に目を向けられたらと思います。

  • #2

    tsuji-yukiko (日曜日, 11 3月 2012 09:06)

    >mi3さん

    長文にも関わらず、読んでくださり、コメントをくださりありがとうございます。

    「周囲にできることはあるのか」を私もいつも模索しています。

    今回の事件を彼女一人のせいにしてしまったら、
    今、悩んでいる方たちは、SOSを社会に出すことができなくなると思います。
    「自分のせい」とますます抱えてしまうと思います。
    そうじゃなくて、「あなたがそうなった原因を解決しましょう」、
    そんな意識を、社会全体で持てるようにしないと、
    個人では抱えきれないことが、また、ひずみとなって現れる気がします。

    被害者と加害者が、逆転しながら連鎖しているように思えます。

    被告の幼少時代は被害者だった。でも、今は加害者。
    被告の元夫は、被害者のように見えるけど、
    離婚後子どもには一度も会っていないし、養育費も払っていないことを考えると、子どもにとっては加害者。

    親子なのに、とても切ない。

    誰が正しい、誰が悪い、というやり取りは無益だと感じます。

    加害者も被害者も作らない社会を考えていきたいです。

  • #3

    えるざ (日曜日, 11 3月 2012 21:32)

    毎回、詳しいご報告に感謝しています。
    前回の時も思ったんですが、そして今回の公判ではっきり明るみになってますが
    被告には、自分が追いつめられたり何らか問題に直面したときに、向き合わずに逃げ出す傾向がありますよね。
    こういうのも、複雑な家庭環境に育った人や、トラウマになるような経験をした人にありがちな症状だと思います。
    ネグレクトする親には、特にこの傾向が強いように思われます。

    なので、私があらたに懸念しているのは
    この被告や、この被告のようなシングルマザーを救済するためのシステムが整ったとしても
    彼女たちは恐らく、何か壁にぶち当たると、方向を変えて逃げ出して
    結局は、彼女たちが抱える根本的な問題を、解決できないままになってしまうんじゃないでしょうか?

    そういう闇を持たずに、シングルマザーになっている人は、システムの整備で救われると思うんですが
    そうじゃない、元被虐待児やトラウマを抱える人たちを、本当に救済するためには何が必要なのか、考えさせられました。
    自分で気付いて腹をくくらないといけないことなんですが、自らを直視するにはあまりに多くの傷を負っていることでしょう。
    彼女の面倒をみてくれた東京の恩師ですら、支えになれなかった。彼女は心から頼ろうとはしなかったのが
    傷の深さを思わせます。

    ちなみに、私が思う虐待の連鎖を食い止められる人の特徴は
    自分の親のことを、何らかの形で乗り越えたりふっきれたり割り切れたりできてる人だと思います。
    長々とすみません。次回のご報告も楽しみに(って言うのも変ですが)しています。

  • #4

    tsuji-yukiko (日曜日, 11 3月 2012 22:39)

    >えるざさん

    重い内容ですが、読んでくださり、考えてくださりありがとうございます!

    おっしゃる通りです!パソコンの画面越しに頷いています。


    >彼女たちが抱える根本的な問題を、解決できないままになってしまうんじゃないでしょうか

    ここです。この先、社会全体できちんと考えなければいけないことは。
    誰が悪い、何が悪い、という、責任の押し付け合いではなく、
    うまく機能しないことは改善する、改善してもうまくいかない時は、
    やり方を柔軟に変えて、別の方法でやってみる。

    そして、社会全体で良い道を選び、良い方向に進んでいくことを願います。

娘に親として、人間として成長させてもらいました。心の底から「ありがとう」と感謝しています。

近況や告知はFBで発信しています!

子どもを守る目@関西

子育て応援

市民団体

主催  

メールでのお問い合わせは

コチラ

   親学推進協会
   親学推進協会
日本結婚教育カウンセラー協会
日本結婚教育カウンセラー協会