2012年

3月

08日

西区2児虐待死事件裁判傍聴

 第3回公判に行ってきました。

 

初公判&第2回公判の新聞記事を見ていると、

「キャバクラ」「ホスト」「借金」「浮気」

等の文字が並び、その文字から想像するステレオタイプなイメージに、

彼女をあてはめ、安心したいのかな?と違和感を感じていました。

 

「そんな人だから殺人を犯しても仕方がない」とステレオタイプに当てはめ、

社会全体で思考停止したら、

社会が抱えているいろいろな問題について考えなくていいし、

見なかったことにしたらいいだけなので、私たちにはとても都合がいい。

 

彼女一人に責任を押し付けたら、

自分たちは悪者にならなくてすむ。

悪者は彼女一人でした。はい、おしまい、みたいなイメージです。

 

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彼女が夫と離婚をする時に、話合いの場が持たれたのですが、

夫、夫の両親、父、父の友人がいて、知らない間に家族会議が始まったそうです。

 

「びっくりしました」

 

「離婚をするもしないもそんなことを考えなかったし、

その状況がその時点で嫌だったから、もうやっていけない、とその時言った」

 

「責められている気がした」

 

「夫はやり直したいと言っていた。その時はとにかくその状況から逃げ出したかった」

 

「本当は2人で話したかった」

 

「離婚はしたくなかったけど、言い直せる状況ではなかった」

 

「私には育てられないと言った。きちんと働いたこともないし

みんなの協力があってやってこれたから、一人とか無理」

 

そう言うと、

 

「母親から子どもを引き離すことはできない」

 

「その場にいたみんなに言われた気がする」

 

検察側から、

 

「(子どもに)母親が必要だと思いましたか?」

 

と質問され、

 

「私にはわかりません」

 

「自分が嫌で逃げたり、子どもは引き取れない…やっていけない、

言ってはいけないことを言ってしまった。

私は母親失格だと思いました。だから私にはわからない」

 

「その時やり直したいと私が言える雰囲気ではなかった」

 

「辛かったから考えるのをやめにした。

桜子と楓の気持ちを考えるとひどい事をしているし、

そんなひどい事をしている私、自分が嫌で辛かった。考えないようにした」

 

彼女は離婚をしてから、母子だけになった時、

まずは友達の男性の家に身を寄せていますが、2、3日したら、

 

「現実的に無理や」

 

と言われ、

 

「ミルクもお金もない」

 

と、母親に電話し、母親の家に行きました。

 

しかし、彼女と母親は、両親の離婚が原因で、

小3から一緒には住んでいません。

 

母親は精神的に不安定で、リストカットをしたり、薬を飲んだりしていたそうです。

 

だから、身を寄せたものの、

 

「早く家を出なきゃと思って寮つきの仕事を探した」

 

そして、名古屋のキャバクラに勤務しています。

 

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シングルマザーで、保証人なしで家を借りることができ、託児まで探してくれる職場は、

おそらく水商売だけではないでしょうか。

 

ですから、「女性」の「性」を売り物にしている場所に出入りしている男性には、

この事件を批判する資格はないです。

 

夜、働いている女性には、シングルマザーの方も多数います。

その女性たちは、子どもをどこかに預けて働いています。

もしくは、彼女のように、寝かしつけてから働きに出ています。

 

夜の仕事には、寮付、託児付の仕事が沢山あるのに、

昼の仕事にはなぜほとんどないのでしょう?

 

行政の方は、

 

「母子生活支援施設もあります」

 

と、おっしゃっていましたが、

住民票を移すことも思い至らない彼女に、その施設の存在を、

どうして知ることができたでしょう?

(彼女は名古屋のキャバクラに勤務した後、大阪のキャバクラに勤務しています)

 

施設があることを知っていれば、自力で寮付の仕事を探す前に、

行政窓口に相談に行くことも頭に浮かんだかもしれません。

 

彼女は、離婚をしてすぐに勤務した名古屋のキャバクラを、

数か月で辞めて、大阪に引っ越しています。

 

「住民票が大阪市にない方でも、大阪市のサービスを受けることができます」

 

そんな制度を彼女が知る由もありません。

 

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「3人になったばかりの時はさみしかった。

2人をお風呂に入れる時、一番最初に辛いと思った。

楓はまだ立てないし、桜子はまだしっかりしていないから。

2人同時にお風呂に入れるのがすごくしんどかった」

 

「夜の仕事は初めてですよね?」

 

「初めてです。仕事をするのも大変だった」

 

「誰かを頼ることは?」

 

「できませんでした」

 

「お母さんは出ていくことを泣いて反対したから連絡できなかったし、

父にはなんとなく連絡できなかった」

 

「今更頼れないという心境ですか?」

 

「はい」

 

「離婚したことも私が悪いからギリギリまでもう少しがんばらなきゃと思った」

 

「10月末にキャバクラをやめていますがなぜですか?」

 

「仕事に行く時間になると子どもが熱を出して、なかなか仕事に行けず、

託児所に預けられず、医者や友達に相談したら『イヤイヤ病』…

ママと離れたくなると熱を出す、そういうことじゃないか、と言われました」

 

そして彼女は、子どもを家に置いて仕事に行くことになります。

 

「桜子を見ているのは、自分を見ているような感じ」

(彼女は6歳の時に両親が離婚後して、最初は母親と暮らしていましたが、

母親はほとんど家にいなかったそうです。その後、父親に引き取られます)

 

話は少し戻り、平成21年8月2日、

楓ちゃんとお風呂に入っている間に、桜子ちゃんが家からいなくなる事件がありました。

 

「楓とお風呂に入って、お風呂から出た時に玄関が開いていて、

マンションの中を探したけどいなかった」

 

結局、交番で保護されていましたが、調書には「コンビニにいてる間にいなくなった」

と書いてありました。

彼女は頑なに「コンビニ」は否定していました。

 

そして、平成21年10月、彼女はインフルエンザにかかりました。

 

「お父さんと(別れた)夫に子どもを預かって欲しいと頼んだら、

急には無理だと言われました。

お母さんとは連絡が取れませんでした。5、6時間たってから連絡がありましたが、

その時、誰も助けてくれないのかな、と辛かったです」

 

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新聞記事によると、

 

「死刑も考えたが一瞬で死んで済ませるのではなく、子どもたちの苦しみを思って、

一生自由のない刑務所で罪を償ってほしい」

 

と言った夫ですが、実は、養育費を払っていません。

 

「『払いません』と言ったと、お母さんから聞いた。

払いません、とキッパリ言ったからびっくりした」

 

離婚の時に面会の話も出なかったそうです。

 

メールや電話のやり取りは何回かあったそうですが、

楓ちゃんの1歳の誕生日の時には、夫と夫の両親からは、メールさえもなかったそうです。

 

「会いたいもないし、彼もまだ若いから桜子や楓のことは、

なかったことにしたかったのかなと思った。

彼の家は田舎の方だし、近所の方とも接点があったから、

離婚した事は彼にとっていい話ではないから」

 

実際に目に見えたひどい事をしていなかっただけの話で、

桜子ちゃんと楓ちゃんをなかったことにしていたのは、彼らの方が先なのでは?

 

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平成21年12月8日、彼女は中区役所に泣きながら電話をしています。

 

「もう子どもは見れないから預かって欲しい」

 

区役所の電話番号は104で聞いたそうです。

 

区役所には「児相に電話した方がいい」と言われ、番号を教えてもらいました。

 

また、泣きながら児相に電話をすると、

 

「今まで辛かったですね。しんどい気持ちはわかります。一度来てください」

と言われただけで、具体的なことのやり取りはありませんでした。

 

やっぱり、誰も助けてくれないと思った

 

と彼女は感じました。

 

名古屋の児相は「電話の記録はない」と言っています。

それに対して彼女は、

 

やっぱりなかったことにしたいの?と思う」

 

高校時代、お世話になった恩師にも電話をしています。

 

「子どもを殴った」

 

「先生は一度東京に来い、と言ってくれたけれど、

やっぱり先生には迷惑かけられないと、行けなかった」

 

こうやって悩んでいる間、彼女は男性の家へ泊りに行ったりしています。

 

「子どものことは?」

 

「考えないようにしていました」

 

「2人のことが思い浮かばないことはない。何してるかな?とか、

いろいろ考え出すとキリがないから、考えると同時に考えないようにしました」

 

「心配だからやめようとは思わなかったのですか?」

 

「それはいつも思っていました」

 

「なぜ、じゃあ?」

 

「そんなことも全て考えること自体が嫌だった」

 

報道では、彼女の男性関係だけを書いている記事がほとんどですが、

実は彼女は、中学1年で非行に走り、中学2年の時に集団リンチとレイプを受けています。

 

「男性とのSEXは、なかったらない方がいい。

会ったら求めてくるんだったら、断って無理やりとか面倒なことになる方が私には辛い」

 

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ある日帰宅すると、桜子ちゃんが水道を出しっぱなしにしていて、

部屋中が水浸しになり、下の階にまで漏れていました。

 

パニックになり、夜逃げ同然に、大阪に逃げました。

家賃も払わず、修繕ももちろんしていません。

 

そして、大阪のキャバクラに勤務することになり、

事件のあったマンションに住み始めました。

 

託児所はキャバクラが探してくれたそうですが、

なかなか見つからず、ようやく見つけた託児所に入りました。

 

しかし、その託児所は、子どもが泣いていてもほったらかしで、

迎えに行った時に桜子ちゃんが泣いてしがみついてきたので、

預けるのをやめにして、家に子どもを置いて出勤するようになりました。

 

誰も助けてくれないと思ったから

 

役所や夫、両親には、大阪の住所を教えていませんでした。

 

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実は彼女は、最初は育児をとても頑張っていました。

 

早くママになりたくて妊娠し、プレママ教室にも出席し、桜子ちゃんを出産した時は、

 

「すごくしんどかったけど、やっと会えたなって感じでした。

桜子を初めて抱いた時、私も何かに…何かわからないけど抱かれている感じがしました」

 

出産後は布おむつを使い、

 

「親が嫌いなものを子どもも嫌いになると聞いたから、

自分がバナナが嫌いだから、嫌いなバナナも食べるようにしました」

 

「子どもに対してストレスを感じるとか、そういうのは、出産した時から嫌だった」

 

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「家に帰ると、家のことを、桜子と楓を見るのが辛い。

桜子と楓が嫌いなわけじゃなくて、状況全てが嫌だった」

 

「とにかくその状況全てが嫌でした」

 

「桜子の2歳の時(誕生日の日)は離婚の話が出て辛い思いをさせて、

1歳はみんなで桜子が好きなキャラクターのケーキを頼んで誕生日、

そんな誕生日を本当はしたかったのに、そんな状況もすごく嫌でした」

 

「外で遊ぶ時は子どもたちのことを考えません。

考えないようにしていました。

考えるのが嫌で考えを消すような感じ」

 

「(子どもの携帯写真は)考えるのが嫌だからわざと見ないようにしていました」

 

「なぜ帰らなかったのですか?」

 

「帰らなきゃいけないとか、そんなこと考えること自体が嫌だった」

 

「帰りたくないんじゃなくて、考えたくなくて、

考えたりしたくないから、違うことを言って、意識的に考えないようにしました」

 

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彼女は外出する時にガムテープをリビングの扉に貼っていました。

 

「桜子が出ていったこともあるし、

トイレでタッパーで水遊びをしていたこともあるし、

水道の水漏れ事件もあったから、それを防ぐために開けられないようにしました。

水を出したのは何度もありました」

 

冷蔵庫に物を入れなかったのは、名古屋のキャバクラ勤務からだそうで、

冷蔵庫の中の納豆やジュースで遊ぶので、中には何も入れなかったそうです。

 

その代わり、2食分くらいをコンビニで買い、

封を開け、ストローを刺し、置いていったそうです。

 

「通報されたのは知っていましたか?」

 

「知りませんでした」

 

「不在箋が入っていたのには気づきましたか?」

 

「紙は一度だけ見ました。5月くらいだったと思います。

電話をしましたが、休日で電話をしたら長いこと誰も出なくて、

出たら男の人で、なんとなく嫌で、私の方から電話を切りました」

 

6月9日、最後に帰った日、

 

「2人はいつもみたいに私のこと、手を振って、ハイタッチをして、バイバイはしてくれた。

でもそれが最後になるとは考えていない」

 

「死んでしまうことはわかっていましたか?」

 

「…(うなずき)…」

 

「(家に帰らない50日間)考えが浮かばないわけはないから、上から塗りつぶす、みたいな感覚。

子どもがいなかったら自由になるという感覚はない」

 

「今、こういう結果になって思っていること、考えていることは?」

 

「うまく説明できません」

 

「子どもたちが生活の邪魔になって、いなくなった方がいいと思っている?」

 

「それは違います」

 

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第4回公判に続きます。

 

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上記は、法廷でメモを取って、まとめ直したものです。

表現違いや、答弁の前後はお許しください。

 

彼女は、報道にあるように、浮気が原因で離婚していますし、

借金もしていましたし(いい奥さんでいたかったから、らしいです)、

男性の家に泊まり歩いていました。

そして、桜子ちゃんと楓ちゃんが死に至りました。

 

そのことを擁護するつもりは一切ありません。

そのことに対しては、きちんと罰を受ける必要があります。

 

しかし、それだけで彼女を評価し、この事件を終わりにするべきではないと思います。

彼女を裁いても、彼女がそうなるに至った理由は社会に残ったままです。

 

そこを考え、追及していかないと、2人の命は救われないような気がしてなりません。

コメント: 10 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    mi3 (木曜日, 08 3月 2012 14:49)

    傍聴記録ありがとうございます。

    報道だけではやはり偏った情報になり、
    経緯が明確でなく容疑者への偏見嫌悪感だけで事件風化してしまいますね。
    こちらのブログを拝見して、それを強く感じました。
    容疑者を擁護する訳ではありませんが事件に至ってしまった環境や
    社会についてもしっかり考え受け止めなければいけませんね。

    なかなか傍聴へ行くことができないので、大変参考になり勉強になります。
    またそのような機会があれば記していただきたく思います。

  • #2

    とも (木曜日, 08 3月 2012 21:19)

    はじめまして。
    ブログを拝見して彼女の思春期など大変恐ろしい出来事があったことを
    知りました。虐待は報じられているのをみたことがありました。
    彼女の大変な被害である中二の時の集団リンチとレイプを社会が償わねばならないのにずっと放置されているという子どもの現状がいかにひどいことがあり、埋没しているのかということは何も報道されないことを思うと、本日見た朝日新聞には憤りを感じます。

  • #3

    tsuji-yukiko (金曜日, 09 3月 2012 00:03)

    >mi3さん
    >ともさん

    読んでくださり、コメントをくださり、考えてくださり、
    ありがとうございます。

    彼女は、社会の抱える問題を全て一人で背負って法廷に立ってくれている、と感じました。

    もちろん、犯した罪を擁護するつもりはありませんし、
    きちんと罰を受ける必要はあります。
    でも、それで終わりにしたら、第二の彼女はすぐに現れると思っています。
    社会の構造は何も変わっていませんから。

    責める前に、手を差し伸べたか?
    実際に何かをしたか?
    考えさせられます。

  • #4

    えるざ (金曜日, 09 3月 2012 01:12)

    先日セミナーでお会いしたえるざです。この事件は、私が児童虐待に関心を持つきっかけになった事件で、公判の内容を色んなニュースで検索してみたんですが、ここまで詳しいものはありませんでした。感謝です。母親の追いつめられていく様が手に取るように分かります。こんなにもたくさんのSOSを出していたんですね。痛々しいです。今週のセミナーは残念ながら欠席させていただくことになったんですが、最終回はうかがいますので、また色々皆で一緒に考えていきたいなと思います。

  • #5

    ゆう@遠州 (金曜日, 09 3月 2012 05:27)

    この事件、小さい子を持つ身として、彼女の苦しい状況がまったく想像できないことではないと感じていました。
    やってはいけないのはもちろんのことですが、それでももし自分が同じように
    誰にも頼ることできず、知らない土地で手のかかる幼児を二人抱え、
    夜は自分たちの欲望を満たそうとやってくる客たちの相手をし、
    日中は子供たちを見なければならない、そんな状況にあったなら
    果たしてそのストレスに耐えられるだろうか??

    「誰も助けてくれない」
    そんな風に思って一人で苦しんでいたと、辻さんのこちらの記事で拝見し、
    大変もどかしい気がしました。
    なぜ親・元夫・恩師の他、さまざまな行政サービスの手が一つも彼女に届かなかったのかと。

    きっと状況が違えば、彼女はいいお母さんで、子供たちもスクスク育ったのだろうなと思うと
    なんとも残念な気がします。

    報道ももう少し考えた方がいいように思います。
    実際の状況を殆ど伝えられておらず、どぎつい点だけ露出し
    事件の本質をかくしてしまっているような気がします。

    事件の表面だけでなく、核心部分も含め、しっかり伝えるようになって
    もっと多くの人が問題意識をもってくれるようになれば良いのですが。

  • #6

    tsuji-yukiko (金曜日, 09 3月 2012 07:49)

    >えるざさん
    >ゆう@遠州さん

    コメント、ありがとうございます。
    「彼女の浮気」「家出」というニュースで知ることのできる範囲の事実だけをみていたら、
    あたしも彼女を責めていたかもしれません。
    そして、夫に同情していたかもしれません。

    でも、彼女がそうなるに至るまでにはちゃんと理由があったし、
    その理由は、社会問題だと感じました。

    そこを正さないと、何も解決しない。

    彼女が非行に走り家出を繰り返したのは、そうなる理由があって、
    (ご両親の生活もあるので内容は控えます)
    複数の男性との関係は、中2の頃の輪姦体験が関与している…と臨床心理の鑑定もありました。

    彼女の抱えた問題は、
    社会全体が抱えている問題そのままだと感じています。

    両親の離婚、継母との関係、幼少期のネグレクト体験、非行、輪姦。
    キャバクラでしか働けない現実、一円も払われていない養育費、
    そして、孤立。

    今回の事件で、もし、彼女が裁かれて「はい、おしまい」だったら、
    彼女のように苦しんでいる方は、ますます孤立し、表に出てこれなくなると思います。
    「どうせ誰も助けてくれない」と感じるだろうから。

  • #7

    まる (火曜日, 13 3月 2012 23:25)

    裁判が始まってからずっと考えています。

    やったことは完全に悪いけど、
    そしてその事件に至る背景もまったくわからないけど。

    なぜ容疑者がそうしてしまったのか、ちゃんとわかればいいのにって思います。

    書けること、言えることは狭いかもしれないけど…でも、
    特に虐待問題については、『最低な母親』という見方以外にも、
    いろんな側面から伝えてほしい。生育歴、生活歴、色々。

    わたしは、大抵の事件って、いわゆる犯人も、育ちの中で被害者というか、
    それまで受け継いできたものが一番色濃く、その人で現れてるんやって思います。

    離婚した元夫、
    その母の意見

    それも新聞ではセリフだけだし断片的だけど、でもなぁ。
    『自分が引き取ればよかった』
    とか、孫がかわいそうと本気で思うなら、なぜ手をさしのべなかったの?って思います。
    離婚しても血のつながりまで切れるわけじゃないのに。
    本当に人ごとにしていなければ間違っても極刑望みます、一生刑務所で、なんて言えないんじゃないかな?

    事件の感想です。

    いま、みんながみんな、がんばって生きてて、だから余裕もないけど、その余裕ない中から、今より1mmだけ歩みよれたら、きっと良い方向に行くのに。
    たくさんじゃなくていいから、ほんの少し。
    でも、それがわからない人もたくさんいる。言っても通用しない、人もたくさんいる。
    それだって、無関心っていう静かな加害者かもしれない。

  • #8

    tsuji-yukiko (土曜日, 17 3月 2012 17:37)

    >まるさん

    「なぜ容疑者ががそうしてしまったのか、ちゃんとわかればいいのに」
    ほんと、その通りです。

    刑を決めるために裁判がある、と今回感じました。
    なぜ、そうなるに至ったかは、丁寧に考えてくれていなかった気がします。
    そこに殺意が「あった」か「なかった」かは、丁寧に見てくださっていたけれど…。

    >がかわいそうと本気で思うなら、なぜ手をさしのべなかったの?

    これももっともな意見で、裁判の間中、ずっと考えていました。
    後で言い訳はいくらでも出来るけど、実際、動いてないし、支援してない…これが事実なので。

    >無関心っていう静かな加害者

    そこを改善していきたいです。

    たった65人しか傍聴できない裁判で、そのうちの2割くらいがマスコミで、
    真実が世に出るわけはないなぁ…と実感しました。

  • #9

    稲村 (火曜日, 20 3月 2012 03:51)

    こちらの記録を紹介されて読んでみて驚きました。
    なぜなら一部のネットでは、これとは全く違う情報が、絶対に正しいと評価され流れておるのです。

    私はこの事件に関して、一般的に考えられている母親像よりも、社会的に弱く不完全な母親である被告に対して、夫や周囲が子育て可能と判断した経緯に疑問がある、とコメントしたところ、彼女に100%の責任があり、夫らには微塵も罪がない…という反論を受けました。

    彼らの主張を要約すると、夫は最初から最後まで引き取りを主張した、浪費癖があるため様子を見ていたが養育費を渡す用意はしていた、児相は何度も接触を試みた、しかし彼女が拒否し逃げ回り続けて、セックスに現を抜かしていた、と言うものです。

    傍聴内容が全ては真実でなかったとしても、これらの真逆の主張にはあちこちに無理が有りすぎると感じます。

    何故こんな事になったのでしょう?
    関わりのない第三者が凶悪な犯人像を求め形成された話のようにも思えます。

  • #10

    tsuji-yukiko (火曜日, 20 3月 2012 19:37)

    >稲村さん

    長文を読んでいただき、そして、コメントをくださり、ありがとうございます!

    >夫や周囲が子育て可能と判断した経緯に疑問がある

    おっしゃる通りです。
    離婚の話し合いの直前も、彼女は子どもを置いて1週間家出をしています。

    >夫は最初から最後まで引き取りを主張した

    そんな事実はありません。これは検察も認めています。
    児相は、大阪では3回訪問して不在箋を入れていて、
    そのうちの一回は彼女は連絡をしました。

    名古屋では、区役所に彼女から「SOS」電話をした記録も残っています。

    たった65席しかない傍聴席で、抽選での傍聴になりますし、
    最初から最後まで、一般の方で聞いた方は何人いるのでしょう?

    私は幸いにして、来られていたほぼ全てのマスコミの方と面識があったので、
    終わってから、意見のすり合わせや、事実確認をすることができました。

    虐待問題を30年扱っていらっしゃり、多くの臨床データをお持ちの、
    西澤哲先生の彼女の鑑定が、私は一番腑に落ちました。

    ただ、心の問題を数値化することはできないので、
    心理判定は判決にはあまり反映されませんでしたが…。

    第4回傍聴記に、西澤先生の鑑定は載せています。
    パワポデータをメモしたものです。

    今回の事件は、ステレオタイプで決めてしまいやすい事件だったので、
    それに流される意見が大半なのでしょう。
    何が語られたかは、実際に傍聴した65人しか知りません。

    私も含め、それぞれの方の持論や考えが混じって、
    世に出ているものがコピペされているので、
    伝言ゲームのようにおかしなことになっているんでしょうね、きっと。

    客観的な目で、見る目を持ち合わせることの大切さを今回学ばせていただきました。

    稲村さんも、もし今後、気になる事件がありましたら、
    実際に自分の目で見て確かめてください。
    人の意見は当てになりません。今回そのことがよくわかりました。

娘に親として、人間として成長させてもらいました。心の底から「ありがとう」と感謝しています。

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